蜂捕り
前回、お店の中での珍騒動の話を
させて頂きましたが
今回はオイラが若かりし頃に経験した
本当の『蜂取り』のお話です
長野県ではスーパーやホームセンターに
当たり前のように「はちとり」なる商品が売っている
60秒ぐらい煙幕が出る花火で
蜂はこの煙幕の硫黄成分で睡眠状態にさせられる
なぜ?こんなものが売っているのか?
買う人がいるからです(当たり前ですよね笑)
ある地方では蜂取りは大人の遊びです
子供どもは危なくてやらせてもらえません
(これも当たり前ですよね)
とある森の中・・・
楽しいドライブ中に森の中にしゃがみ込む複数人の大人を発見
「嫌だわ(赤)いい大人が森の中で用をたすだなんって(赤)」
助手席の彼女が言いました・・
「あっ・・ほんとだ」「みんなで揃ってしゃがみ込んで・・」
「折角のドライブも台無しだね・・・」
彼氏が答えます
いやいや違うんです
それがまさに蜂とりの最中なんです
とある木にマグロや肉片をつるしておきます
そこで皆待機します
辛抱強く待ちます
その時にしゃがみ込み辺りを注意深く見ているのです
まさにその光景が
「森の中で大の大人が用たし中」に見えるんです
そして仕掛けておいた餌に蜂が来ると
その蜂の胴体部分にコヨリやカラーテープを巻きます
スズメバチやジバチ等は餌を巣に運ぼうと
必死になり丸めています
その時は注意が餌にいっている為
コヨリなどのマーカーを着けられても気づきません
タラフク丸めた餌をヨロヨロしながら
巣まで運ぶ時でもマーカーがあることにあまり気が付きません
いや気づいているのかもしれませんが
それどころではないでしょう
餌を巣に運ぶのに必死ですから・・
さぁ
餌を丸めて飛び立った時が蜂とりのスタートです
蜂は空中を飛びます
それを追いかける人間は地面を走ります
空中には障害物は少ないですが
地面には障害物だらけ
そこを皆で一斉に蜂を追いかけます
蜂を見失わないように視線はずぅ~っと蜂にロックオン
足元なんか見てられません
足元を見ていたら蜂を見失います
大の大人たちが藪だろうが茨だろうが
突き進んでいきます
数人で大声で連携を取りながら
所構わず走り抜けます
正確に言えば転がっていますね
藪を転がりながら追いかけています
そして蜂が消えた辺りを注意深く探り巣を探します
巣を見つけたら一旦車等に戻り
蜂捕りの準備をします
巣は逃げませんから大丈夫ですしね
名人になると結構軽装です
でも・・まぁ・・・危ないですから
ある程度の装備はした方がいいですよね
さて準備ができたら先ほどの
「はちとり煙幕」の出番です
はちとり煙幕に火をつけて巣穴に
豪快にズボッっと差し込みます
大きな巣だなぁ~っと思ったら2個使うこともあります
そして2.3分待ちます
まぁ~どうでしょう
あんなに獰猛で危険な蜂たちが静かに眠っています(笑)
そうしたら巣穴掘りです
ジバチ等は地面等に巣を作っていますから
そこ掘れワンワンです
でも木の根等が結構邪魔なんですよね
木の中に巣を作っている場合なんか最悪です
楽なのは軒下や木の枝に作っている巣ですね
玉ねぎ等の網目の細かい袋やビニールを被せ
えいやっと落とせば終わりですからね
苦労して採った巣は崩れていなければいないほど
高値で取引されることもあります
巣の中には蜂の子供の「蜂の子」がいます
これも結構買い取ってくれる所があります
昔から摂られている貴重なタンパク源ですからね
そして蜂たちは瓶詰にされ生きたまま焼酎に漬けられます
女王蜂はそのまま放されまた新たな巣作りをします
これはほんの一例です
地方・人によりやり方やとり方が違います
はちとりは大変な危険を伴い命に係わります
決して見よう見真似ではやらないでください
経験者と一緒に十分気を付けて自己責任で行ってください
万が一のことを考えて応急キット等は必ず用意してください
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