コナシの散歩道
2025年4月完成
国立天文台野辺山入口の矢出川公園の奥に
コナシの散歩道があります
矢出川公園下流域に全長1500mの散策路
ズミの原生林とサクラソウ・ニリンソウの群生地です

矢出川は大きくはない川です
上流は八ヶ岳牧場の上の板橋川の近くから始まっています
最高地点の少し下あたりを通り国立天文台野辺山、ベジタボールの間を流れています
下流部はシャトレーゼスキーリゾート野辺山方面から流れてくる西川と合流して終ります
始まり地点は、板橋川と、ほぼ変わらないエリアから始まっていますが、
大きく野辺山原をぐるっと回って流れています
矢出川の南側(飯盛山方面)斜面には多くの矢じりなど古代人の遺跡が多く見つかっています
矢出川と西川の合流部付近には「矢出川遺跡」もあります
その西川を下流に少し行った川上村との境には「柏垂(かしわだれ)旧石器遺跡」もあります
クルミやハシバミ(ヘーゼルナッツの一種「希少種」)どんぐり、
タラの芽、ウド、ゼンマイ、フキ、ワラビ、クレソン、ワサビ
といった木の実や山菜も多く取れる場所です
キツネ、タヌキ、ウサギ、イタチ、オコジョなどや、
キジ、アカゲラ、コゲラ、ジョウビタキ、オオヨシキリ、フクロウ、オオジシギなど
ここに挙げるには数えきれない数の動植物が生息しています
中には絶滅危惧種も含まれています
矢出川及び西川は、古代人にとっては、銀座みたいな場所だったのかもしれませんね
そんな矢出川の河川敷にこの度、2025年4月「コナシの散歩道」ができました
枯れた木や邪魔な木を伐り、藪(やぶ)や雑草を刈った道ですが、
山野草プロジェクトのメンバーさんを中心に、ボランティアさん、村の職員さんと多く
の方が協力して、約2か月で整備されました
最後に、季節ごとの遊び方、楽しみ方の提案です
春 春は芽吹きの季節です。多くの花が咲きだし、木々の色がつぼみのピンクから淡い若草色に
変わり深い緑色に変色していきます。鳥たちも繁殖の季節を迎えるので、
さえずりもにぎやかになってきます
夏 木々の色が深緑になります。森の中も日差しを木々の葉が覆い隠し風も涼しく感じます
川の中では、アブラハヤが淵に集まり泳いでいます
小さな釣り竿と簡単な仕掛けで釣ることができます
餌はウドンでも大丈夫です
数多く釣れるので、てんぷらや唐揚げにしたら、おいしく食べれます
秋 木々の葉が紅葉してきます。枯れ葉がカサカサと音を立てながら降り積もってきます
その枯れ葉の上で寝転んでみてください
布団の様に自分にかけてみてもいいです
耳元で、枯れ葉の降り積もる音を聞き
鳥や動物の気配を感じてみてください
森の一部になった気分になれます
冬 すべての物が白に覆われ木や岩の黒とのコントラストが水墨画の様な景色になります
そんな何もない様な季節ですが、
足元には、フィールドサイン(動物の足跡)がいっぱいみられます
足跡の大きさや歩幅、横幅、形、前足後ろ足等々
色々な動物や鳥たちを探すことができます。
ぜひ草木や鳥の図鑑とフィールドスコープ(双眼鏡等)を持って森に出かけてみてください
川を楽しんでみて下さい

こっつぁんち・きらりNOBEYAMA・カナディアンロッキーから
200mの所に簡易的ですがゲートがあります
朝夕の散歩等にぜひご利用ください

店主はこの散歩道の制作に微力ながら協力させていただきました
(主にルート選定や藪草刈り等)