丸太を切って削ってイスづくり

 

カナディアンロッキーを建てる前

敷地内に大量に大きな落葉松がありました

ほとんどを柵作りの木材加工用と薪用になりましたが

太い根の部分等は敷地内に転がされていました

それを45㎝位に丸太カットにして

皮をチェンソーで剥ぎ取りました

これだけでも結構な時間がかかってしまいました

でもこれで終わりではありません

少し持ちやすい様に取手を切り込みました

これでやっと形が見えてきました

ですがまだまだです

グラインダーにワイヤーブラシを取り付け

1つ1つ綺麗に薄皮を剥いでいきます

またこれが大変なのです

木屑は飛び散りますし

高回転するワイヤーブラシは

徐々に折れて飛び散ります

それがズボンやら服に刺さります

目は危ないので古いスキーゴーグルで守りました

その刺さったのがチクチクと攻撃してきます

服を洗っても刺さったまま残り

後日着てもチクチクします

厄介者です

綺麗になりました

でもこれから腐らないように

バーナーで焼きを入れていきます

横は全体を焼き

座面を軽く均一に焼きました

まぁ座面はその後に

磨き削りをしますので

焦げ目は無くなってしまいます

逆に下の地面の接地面は

こんがりと炭化させました

少しでも水分の吸い上げを防ぐのと

防虫も兼ねての処置です

最近は山火事等が多く発生しているので

注意が必要です

周りには水を大量に撒いてあり

近くにはバケツに水を用意して

万が一に備えてから作業をしました

風が強い時はやらない等

細心の注意を払っての作業です

山を一つ越えた所でも

先日山火事が発生しました

その日で鎮火しましたが

さすがにイス作り中で

少しドキドキしました

 

焼いた丸太イスを今度は

グラインダーのワイヤーブラシから

サンダーブラシに変えて

凸凹を無くします

その後は電動サンダーで削って

もっとツルツルにしていきます

取手部分は奥まで削れないので

水に濡れそうな所だけ

頑張って磨き削りをしました

今度は防腐剤を(クレオソート系)

染み込ませながら塗っていきます

セメントのふねを使って

タプタプの防腐剤に浸けながら座面と横

取っ手部分に染み込ませます

その後2週間乾燥しました

 

やっと最後の仕上げです

油性の塗料を2回塗りします

特に座面は念入りにします

今回は油性ニスのクリア

座面だけではなく取っ手部分と

横面もしっかり塗ります

乾かしてやっと終わりました

ここまでかなりの時間がかかりましたが

(3か月以上時間がかかってしまいました)

この丸太イスはテラス席で使用しますので

今後は雨ざらし状態で使用されます

何年もつのでしょうか?

愛着が湧いて店内で使用したい気分です